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家探しの記録#1

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ここで言いたいこと

  • 土地で家を決めるな
  • 家にまつわる喧嘩は極力避けろ
  • 予定は自分主体で立てろ
  • 建てたい家の軸を先に決めろ
  • 営業の言う「高性能」は大したことない

家と同時に土地も買う人へ

先に絶対に家を建てるメーカーを決めろ

土地、住むところっていうのも大事ではあるけど、それよりも家の方が重要度が高いから。と言うのともう一点、どこのメーカーで建てるか決めて、そこの人間と一緒に土地を見に行った方が事故りにくいからです。

土地買うたはええけど、造成必要だし申請とかもいるし下水ないし用水路ないし道路ないし段差あるしetc...土地由来のトラブル結構あったり、最悪土地買ったはいいけど家建てられませんとかいうのもあるみたいなんで、そういうのを極力避けるためにも先に家の方を決めましょう。

メーカーによっては土地を推してきて、ここに建てたいならウチで建ててくださいみたいな営業をかけてくるところもあるんですけど、そういうのはあんまりいい結果にならないと思うので、焦らずにしっかりと家を決めましょう。ぼくは土地で推してくるってことは家の出来とか評判はイマイチなんかな?とか思ってしまいます。

土地に関してですけど、来年2022年の2月の申請を最後に、市街化調整区域の申請が極端に通りにくくなるそうです。なので、土地を急いで決めた方がいいっていうのは実際問題あるんですが、それでも家を先に決めた方がいいと思います。特に市街化調整区域は元々が宅地ではないので、地盤や造成含めてトラブルが起きやすいと思いますし...。

家を探し始める前に

家を探し始める前に、そこに住む家族の希望を聞いておきましょう。 予算、間取りはもちろん、こだわりや住むまでの期間など。話を聞く中で気持ちや条件がコロコロ変わっていくので、絶対にブレない基準を先に決めておくと良いです。

個人的なおすすめとして、延期可能なら性能ベース、今すぐ建てたいなら予算ベースで話を進めていくと良いと思います。

喧嘩しやすいところ

夫婦間で喧嘩になりやすいポイントをあげておきます。

  • 予算
  • 間取り
  • 住むまでの期間

予算

予算と間取りは大体セットなんですが、年収から無理のない範囲の予算を一度算出してもらうと、それをオーバーするのを極端に嫌う人間が出てきます。どちらかというと自分の収入が低い自覚があり、将来的に昇給が期待できないと思っている人ほどこの傾向があるので、昇給や転職、副業でなんとかなると思っているタイプが伴侶だと喧嘩になります。

性能面での予算の差額はランニングコストと合わせて丁寧に説明すれば理解してもらえます。それ以外での予算の話は、お互いに現在の支出を明らかにした上でファイナンシャルプランナーに相談に行くことが最も手っ取り早い解決方法かなと思います。ただ、この場合は昇給や転職などはあまり考慮されないので、それでカバーできると思っている側が大体不利です。覚悟しましょう。

間取り

それぞれの間取りのこだわりで喧嘩になることはあまりありませんが、予算の都合上何かを我慢する必要が出てきた場合に、何を我慢するかで喧嘩になります。金銭面がなんとかなると思っているタイプは、予算オーバーも視野に入れているため自分の生活スペースは我慢したくないですし、予算オーバーを許容できないタイプは、予算オーバーも視野に入れている間取りも許容してくれません。

和室、書斎、子供部屋、ウォークインクローゼット、この4点は特に喧嘩になります。

和室はリフォームで後付けではダメか、リビングを削ってでも入れたいかで揉め、書斎はリビング等で代用可能かどうかで揉め、子供部屋は自身の子供時代の体験の違いで揉め、ウォークインクローゼットはウォークインである必要性について揉めます。

間取りは、大体の場合自分が使う(使わない)ことだけを考えて意見しあっているので解決しません。一旦冷静に俯瞰して考える必要があります。

住むまでの期間

予算が足りない場合、予算内に収まるよう家を我慢するか、予算を増やせるようになるまで我慢するかの選択を迫られます。後者を選択しようとした場合、子供を作る計画があると喧嘩になる場合があります。観点は主に1つで、子の転校を伴うかどうかです。

この場合、子供の転校をどう思っているのかで喧嘩になるのですが、一旦落ち着いて、土地を買おうとしている地域近辺にアパートを借りて、事前に引っ越しておくという話ができると、丸く収まりやすいです。

住宅営業マンと話す前に

慎重に話を聞こう

住宅営業マンは話がうまいです。「あ、それいいかも」とか「なるほど」と思わせてきます。これによってそれまでに考えていた軸がブレたり、予算を引き上げられたりします。特にランニングコストの話をする時は要注意で「実質」という言葉が出るときは特に注意しましょう。必要以上の光熱費をベースに計算されたり、エッジケースの話をされたりすることがあります。

予定はこちらが決めよう

気になるハウスメーカーやビルダーの住宅営業マンと話をし終えると、次回の予定を立ててきます。そのメーカーが気に入っていて、早く話を進めてたいならいいんですが、そのメーカーを候補に入れるかどうかのレベルなら次回の予定は立てない方が良いです。複数のメーカーの話を聞くことになるので、休みが全て潰れてしまい、話を聞きに行くのが億劫になり、判断がだんだん適当になっていきます。次回の予定は後日こちらから連絡して、そこから調整してもうようにしましょう。ただし、家を早く立てる必要がある場合は休日潰してでも早く話を聞い行く方がいいかもしれません。

メーカーの候補を絞りすぎないようにしよう

注文住宅を建てたい場合、住宅展示場に行くと思うんですけど、ここでいくつかのメーカーから話を聞くと、なんとなくその中から選ぶみたいな気持ちになります。マジで勿体無いのでその思考に陥るのだけはやめましょう。

極論、展示場を持たず広告も打ってないところから自分に合うところを見つけるのが一番コスパがいいので、その可能性を早々に潰すのは本当にもったいないです。

候補を増やすためのおすすめ

家づくり学校

岡山には家づくり学校というものがあります。おすすめです。ざっくり予算や重視する項目を伝えると、提携している工務店やビルダーをいくつか紹介してもらえます。家を売りにくるトークではないので俯瞰的な話ができ、現状を整理することもできます。話を適当に済ませてパンフレットをもらうだけでも、候補が広がるのでとりあえず行ってみるといいと思います。

インターネット

結局自分で調べるのが一番いいです。いくつかメーカの話を聞いたり、もらったパンフレット眺めたりして、いいなと思った機能や間取りや素材と地域を併せて検索するといい感じのところが出ます。クチコミも見れたりするので最も手軽かつ信用できます。ただし、クチコミは批判的なものが多いので、その意見の妥当性、再現性をしっかり考えられることが重要です。

とはいえ、あまり候補を増やしすぎても、それだけ話を聞きに行くのは大変なので、絶対に揺らがない軸を決めて、最初の候補を多くても8件くらいに絞れるといいですね。8件くらいであれば、1度話を聞きに行くくらいなら無理のない量だと思います。2度目の話を聞きに行くところは半分くらいに絞ってください。

最初に決める軸の例

軸って言われても...みたいな人のためにそれらを考えるヒントを挙げておきます。

  • 木造か鉄骨か
  • 性能重視かコスト重視か
  • 初期費用を抑えるかランニングコストを抑えるか
  • 花粉等アレルギーへの考慮(全館空調、C値)
  • 防音性能(繊維系断熱材)
  • 最低限の住宅性能値(Ua値、Q値、C値)

まとめ

候補のメーカーは絞りすぎず増やしすぎず、予定は詰めすぎず、揺らぐことのない絶対的な軸をいくつか定めて家探しを始めてみてください。

メーカー選びって、家を建てるスタートラインにも立ってない段階なんですが、この時点でかなりしんどいです。適当な営業を受けたり、休日が潰れたり、家族で喧嘩したり...だんだんと面倒くさくなってしまいます。そうなることをあらかじめ知っているだけでも、対策できたり緩和できたりするので、その一助となれば嬉しいです。