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アメリカのローコンテクスト・ハイコンテクスト

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今北産業

アメリカっていう国のことを何も知らないけど無知な身ですが、雑学程度の知識から、あの国、案外ハイコンテクストな面もあるじゃなかろうかと思いました。 一般にローコンテクストの国と言われていて、私自身ジェネラルにはそうなんだと思っています。がしかし、そうじゃない(かもしれない)2つの事例に気づきました。

‐ スタンダップコメディと漫才の違い
‐ ある始球式の動画

備忘録を残したかったのですが、ツイッターで書くにはボリュームが大きくなりそうだったためブログで書いてみました。

ハイコンテクストを感じた事例1:漫才とスタンダップコメディの違い

私が無知なだけかも知れないけど、アメリカのお笑いに二人一組、ボケとツッコミの漫才ってあまりない気がします。 大昔にダウンタウンの松ちゃんがこう言ってました。

「ツッコミって言うなれば警察で、理想的にはいらない存在なんです。あれは『笑いどころ』を観客に教えてあげる存在であって、観客自らボケの『笑いどころ』を理解し、笑ってくれればツッコミは要らないんです。」

これって、ローコンテクストな文化だと思うんですよね。笑うところを明示するという意味で。

一方、アメリカの笑いって、私の知る限り一人でやるスタンダップコメディが主流ではないでしょうか。 日本のR-1とも雰囲気が違って、ピン芸人さんが一人で喋りまくり、その中にウィットな『笑いどころ』をしれっと潜ませている印象を持っています。 つまり、隠れた『笑いどころ』に対して観客が自らそれをセンシングして大笑いしに行く、そういう芸人と観客の勝負みたいなものを感じます。

そこに、「ここで笑ってくださいよ~」みたいなローコンテクストな明示は一切無いんですね。凄くハイコンテクストな文化だと思うんです。

この2つを対比したとき、あぁ、アメリカの方がハイコンテクストだなぁと思うんです。

ハイコンテクストを感じた事例2:ある始球式の動画

もう一つの事例を紹介。ある動画を見たときにアメリカのハイコンテクストを強く感じました。

というかこの動画を紹介したいがためにこのブログ書いてます。

アメリカという国に対して無知ではありますが、単純になんとかっこいい国民性かと感動した事例です。

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ある自閉症の方が、野球の始球式における国歌斉唱をはじめたのですが、緊張のあまり声が出なくなってしまった。 がしかし、それを察した全観客が誰に指示されることなくみんなで国歌を歌いだす。

そういう内容の動画です。

日本だと(悲しいことに)あり得ない出来事だと思うんですよね。(寧ろ、日テレの某特番とかだとわざわざ裏仕込みしないとできない芸当だと思います。)

これを何の裏打ち合わせもなく出来てしまうところに、アメリカ人の一体性(≒ハイコンテクスト)を強く感じました。

まとめ

ということで、上記2点をみたときにアメリカ人って凄くハイコンテクストな側面もあるなと思いました。

以上